
今回の記事では、税金の納付方法の一つであるダイレクト納付について導入することによって受けられるメリットを、税理士がやさしく解説していきます。
「ダイレクト納付」とは、e-Taxを利用して電子申告した後に、法人口座から税金を電子納付できる手続です。ダイレクト納付を利用するためには事前の手続が必要です。
先生、今日は税金の納付方法について相談をさせてください。
もちろんです。今はどのように納付していますか?
今は税金の納付のたびに税務署か銀行の窓口へ行っていますが、最近業務が忙しくなって税務署や銀行へ行く時間をなかなか作ることができず困っています。何かよい方法はないでしょうか?
ダイレクト納付が便利です。ダイレクト納付であれば、わざわざ税務署や銀行へ出向かずとも税金の納付が完了します。
それは便利ですね。でも、最近はお金が絡んだ詐欺も多いので、ダイレクト納付が安全かどうか心配です。ダイレクト納付は民間の金融機関が用意した仕組みですか?
ダイレクト納付は民間ではなく、国税庁が用意した仕組みです。
国の仕組みなんですね。それなら安心です。ダイレクト納付のメリットは他にもありますか?
ダイレクト納付のメリットとして、インターネットバンキングの契約が不要なことや、期日を指定しての納付も可能なことがあります。
申告書の提出から納付までに間が空く場合、いつ何円の引き落としがかかるか忘れてしまいそうです。納付の引き落とし日とその金額は事前に税務署から知らされますか?
いえ、税務署からのお知らせは来ません。当事務所では、納付の引き落とし日とその金額の事前連絡サービスを行っています。お客様は引き落とし日の前日までに口座にその金額をご用意いただければ結構です。わざわざ、銀行に出向く必要がなくなりますからとても便利ですよ。
それはとても助かります。これまでのお話から、ダイレクト納付が便利で安心な仕組みであり、先生にお任せすれば引き落とし金額も事前にお知らせいただけることが分かりました。ダイレクト納付を行うにあたっては手続きが必要ですか?
はい、事前に税務署へ届出等が必要です。
わかりました。では早速手続きを行います。
ダイレクト納付を使えば、税務署や金融機関へ出向くことなく、自宅や事務所から税金の納付が可能です。ダイレクト納付を行うためには事前の手続きが必要なので、納付期限ギリギリになって慌てることのないよう、余裕をもって対応するようにしましょう。